「汗で眉毛が半分になっちゃった〜」
「化粧する時間をちょっとでも省きたいな・・」
こんな悩みを解消してくれる眉毛アートメイクは、最近とても人気があります。
私自身も眉毛アートメイクを施術した経験があり、その際には色んな事を学びました。この記事では、私が経験した事や知識をもとに、眉毛アートメイクの施術前に知っておきたい事をご紹介します。
眉毛アートメイクとは?
そもそも眉毛アートメイクとは、眉に微細な穴を開けインク(色素)を注入して落ちないメイクを施す施術です。
眉毛アートメイクとタトゥ・刺青との違いは、針を入れる深さです。アートメイクは皮膚の「表皮層」という浅い部分に色素を入れ、タトゥ・刺青は「真皮層」という深い部分に色素を入れます。
アートメイクは皮膚の浅い部分に色素を入れるため、1回の施術で色が定着することはほぼありません。なのでアートメイクの施術を受けるときは、2~3回の施術を重ねて、顔になじむ色合いデザインを完成させます。
眉毛アートメイク前の注意点
眉毛を整えない
眉毛は事前に剃ったり、抜いたり、ブリーチしたりせずに、そのままの状態でクリニックに行きましょう。
眉毛の本来の位置や生え方を確認しながらデザインを考えてもらえるため、仕上がりも自然になります。
普段通りのメイクをして行く
アートメイクの施術当日はいつも通りのメイクをして行きましょう。
施術の担当者は、普段と大きく異なるデザインにならないよう、眉毛のデザインを決めます。メイクの雰囲気や目や口など、他のパーツとのバランスを考慮したデザインにしてくれますよ。ただし、眉マスカラは避けて下さい。
代謝を上げる行為をしない
血液循環が良くなって代謝が促進されると、色を押し出す機能も活発になり、色持ちが悪化するリスクがあります。施術前は、以下のような代謝を上げる行為は、しばらく我慢したほうが良いでしょう。
・激しい運動・サウナ・岩盤浴・飲酒・入浴など
美容医療
アートメイク直前の美容医療はNGですが、期間を空けると可能です。どのくらい空けるといいかは種類ごとに違います。個人差もあるので、心配な場合は施術前にクリニックに相談しましよう。
・レーザー治療、光治療 (2週間)
術後の肌ダメージが残るだけでなく、ターンオーバーにも影響が出てインクの定着を妨げるので、2週間は空けるようにしましょう。
・ヒアルロン酸、ボトックス注射(1ヶ月)
ヒアルロン酸・ボトックス注射後は、本来の顔の状態と異なるため、眉毛アートメイクのデザインが崩れる可能性があります。アートメイクの施術はヒアルロン酸・ボトックス注射の施術が完了し、1カ月は空けるようにしましょう。
・美容整形(3ヶ月)
二重整形や鼻など切開を伴う整形はダウンタイムに時間がかかるので、3カ月は空けるようにしましょう。
・ピーリング (1ヶ月)
肌のターンオーバーを早める施術なので、直後にアートメイクを行うと注入したインク(色素)が抜けやすくなります。また角質を除去し皮膚が薄くなることで、通常よりもアートメイク施術時に赤みやひりつきが出やすくなるリスクもあります。1カ月は空けるようにしましょう。
紫外線対策をする
紫外線を浴びて日焼けをしてしまうと、肌が傷つき、細胞を早く修復しようとする作用が働き、ターンオーバーが早まってしまい、色素が抜けやすくなります。
さらに肌ダメージが残ったままでは、トラブルを引き起こしかねません。健康な状態で施術を受けるためにも紫外線対策を徹底しましょう。
サングラスや帽子、日傘などがお勧めです。
仕上がりの画像を用意する
どんな仕上がりの眉毛になるかは、施術前のカウンセリングで決まります。
カウンセリングでは言葉だけだと伝わりづらいため、理想の眉毛のデザインがわかる画像を用意しましょう。もしカウンセリングに時間がかかり、当日施術が行えなくなった場合は、追加料金がかかる可能性があるため注意が必要です。
眉毛アートメイク後の注意点
アイブロウメイクができない
施術後は、肌に細かい傷になっていてとてもにデリケートな状態です。衛生的な観点から、施術直後のアイブロウメイクは、1週間は控えたほうが良いでしょう。美容液など普段使うようなスキンケアも同様です。
施術後にアイブロウメイクをしてしまうと、雑菌や化粧品に含まれる成分で肌トラブルを起こしかねません。
眉毛以外へのメイクは大丈夫ですが、メイクが眉毛に付かないように注意しましょう。
眉を濡らさない
身体にはもともと、体内に存在しない物質を体外へ排出する働きがあり、もともと体内にないアートメイクの色素は、体外へ排出されやすい性質があります。
そのため、濡れてしまうと水と一緒に色素が流れ出てしまい色の定着を阻害してしまいます。また、衛生的な観点からも濡らすのは避けましょう。
具体的には、施術後1週間は洗顔・クレンジングを避けて、拭き取り洗顔で眉毛に触れないよう慎重に拭き取流のがお勧めです。
プール、海水浴などのイベントも同様に施術後1週間は避けましょう。
代謝を上げる行為をしない
施術前と同様の理由で、以下のような代謝を上げる行為は、施術後1週間は我慢したほうが良いでしょう。
・激しい運動・サウナ・岩盤浴・飲酒・入浴など
血行が促進されることで傷口に腫れや赤みが出たり、ヒリヒリ感が強くなったりする可能性があります。入浴はシャワーだけなら問題ありませんが、眉毛にかからないよう注意しましょう
紫外線対策をする
施術前と同様の理由で、施術後も紫外線対策が必須ですが、施術箇所への「日焼け止め」は使えません。
サングラスや帽子、日傘などがお勧めです。
仕上がりに関する注意点
施術直後は眉毛が一時的に濃く発色する
眉毛アートメイクの施術から2、3日は、施術箇所にかさ蓋ができて、施術直後よりも色が濃くなったように見えます。どのくらい濃くなるかは個人差があります。
施術から3日〜1週間程度経つと、かさ蓋が取れ、自然な色味になります。また、かさ蓋がはがれる時に、かゆみを感じる方もいますが無理に剥がすのはNG!
失敗してもすぐには消せない
アートメイクは一度行うと簡単には消せません。もしイメージと違った仕上がりになった場合は、専用の除去施術が必要です。除去方法はクリニックによって異なります。
除去施術はお金がかかるだけでなく、施術の方法によっては眉毛が生えなくなる可能性もあります。契約する前に、除去方法もしっかり確認し、リスクを把握しておきましょう。
MRIが受けられなくなる可能性
アートメイクで使用する色素の種類によっては、MRI検査ができなくなる可能性があります。
これはアートメイクの色素に含まれる人体に害のない微量の金属物質が、検査の際に流れる電流に反応してしまうからです。
メーカーによってはMRIが禁忌の場合もありますので、施術前に施術者に確認しましょう。
数年ごとにメンテナンスが必要
アートメイクは皮膚の浅い場所に色素を入れるため、肌の新陳代謝によって、時間の経過とともに少しずつ色素が薄くなってしまいます。
そのため、一般的にアートメイクは2回以上の施術が必要だと言われていますが、人によっては1回で定着する方もいるし、2回行ってもあまり定着せず3回目が必要になる方もいます。
眉毛アートメイクができない人
妊娠中・授乳中・妊活中の方
<理由>
・妊娠中、産後は身体の変化が著しく、痛みを感じやすくなる
・色素の定着が悪くなる
・仰向けの態勢で体調が悪化しやすい
・麻酔ができない
・施術後に感染症を発症した場合に使える薬が限られる
そのため、妊娠前にアートメイクをするのが望ましいでしょう。妊活を考えている方は時間に余裕を持って検討してくださいね。
アトピー性皮膚炎のある方
<理由>
アートメイクで使う色素や消毒用アルコールによって、アトピーがひどくなる可能性があるためです。
アトピー性皮膚炎など肌が敏感な方は、事前にパッチテストを行うと良いでしょう。
重度の金属アレルギーのある方
<理由>
アートメイクの色素には微量の金属が含まれているためです。
金属アレルギーをお持ちの方は、事前にパッチテストを行うと良いでしょう。軽度の金属アレルギーの場合や、自分が金属アレルギーだと自覚しておらず不安な方も、パッチテストをするのがおすすめです。
眉毛周辺に傷や重度のニキビがある方
<理由>
傷や化膿したニキビがある場合は、肌トラブルを誘発してしまうためです。
一定の肌ダメージは避けられないため、なるべく肌の状態が安定しているタイミングで行う必要があります。
ケロイド体質
ケロイド体質とは、皮膚に傷が出来ふさがった後に、傷跡が赤くみみず腫れのようになる体質の事をいいます。
<理由>
アートメイクは皮膚に細かな傷をつけていくため、施術箇所にケロイドを発症してしまう可能性があるためです。
番外編
・過去のアートメイクが濃く残っていると、デザイン的に施術が難しい場合があります。
・未成年は、同意書が必要な場合があります。
まとめ
今回は「眉毛アートメイクの施術前に知っておきたい事5選」をご紹介しました。
私自身は、この5選を知らずに興味本位で眉毛アートメイクを施術したのですが、今から考えるとぞっとします。
アートメイクは、医療行為のため、適切な医療機関での施術を選ぶことが大切です。
予想外のトラブルを避けるためにも、この記事を参考にしていただき、安心して眉毛アートメイクにチャレンジしていただければ幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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